水鳥公園概要

米子水鳥公園がある中海周辺は、国内で確認された野鳥のうちおよそ40%の種類が記録されており、山陰屈指の野鳥の生息地です。その東端にある米子水鳥公園は、広さ約28haを誇る水鳥のサンクチュアリ(保護区)で、水鳥の生息地として大変重要な場所のひとつです。

 米子水鳥公園にいるコハクチョウは朝方に公園を飛び立ち、日中は鳥取県南部町や島根県安来市の水田地帯(安来平野)へ行って落ち穂や草の根を食べて過ごします。そして、夕方になると帰ってきます。米子水鳥公園は、コハクチョウにとっては「家」のような、大切な環境です。

他にも米子水鳥公園では、冬はカモ類やサギ類、国の天然記念物であるマガン・ヒシクイなどが毎年観察されています。夏は、水鳥の子育て(カイツブリ・カルガモ・バン)、オオヨシキリ、ツバメ、たくさんのイトトンボなどが観察できます。

このように、公園は一年を通じて、水鳥をはじめ様々な生き物達の営みを観察できる貴重な湿地環境となっています。

また、米子水鳥公園はこの希少な環境が市民運動によって守られ、中海の一部として2005年にラムサール条約に登録されたことをうけ、市民と共に自然を守り育てていく施設として運営しています。そのため、環境教育のイベントを行うだけでなく、来館者への対面解説を行ったり、ボランティアの方々に環境管理へ参画していただくなど、CEPAに従った湿地管理を進めています。また、湿地環境を受け継いでいく次世代の育成にも取り組んでいます。

水鳥公園の概要

名  称
米子水鳥公園
公園種類
都市公園
設置団体
米子市
管理団体
公益財団法人 中海水鳥国際交流基金財団
土地面積

287,696.35㎡(借地である正門駐車場を除く)
内訳:公園本体 280,089.84㎡(28ha)
※つばさ池17haを含む
トンボ池 2,825.18㎡(0.2ha)
正門駐車場 1,144㎡(乗用車40台収容可能)
第1駐車場 2,857.00㎡(バス5台、乗用車50台収容可能)
第2駐車場 1,924.33㎡(バス5台、乗用車40台収容可能)

ネイチャーセンター
974.10㎡
総工費
1,945,407,982円
開園日
平成7年(1995年)10月22日
特記事項

残したい日本の音風景100選(環境庁:1996年7月1日)
手作り郷土賞(建設省:1996年7月10日)
東アジア地域ガンカモ類重要生息地ネットワーク登録(1999年5月14日)
※現在は、東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ
重要生息地ネットワークとなっています。
ラムサール条約登録湿地(中海の一部として:2005年11月8日)

米子市条例 第九類民生 第三章環境

車いす・身障者等のための設備

米子水鳥公園ネイチャーセンターでは、ネイチャーセンター前にハートフル駐車場をご用意しています。ご利用を希望される方は、歩行者に注意しつつ、正門より園路へそのまま進入してください。ハートフル駐車場からはスロープでネイチャーセンターに入館でき、エントランス・観察ホール・展示室・視聴覚をご利用いただけます。また、貸出し用の車いす(2台)を受付エントランスホールにご用意しています。

ネイチャーセンターには、身障者用のトイレもありますのでご利用ください。

米子水鳥公園パンフレット

English Guide of Yonago Waterbird Sanctuary