フラッグ付きハマシギ続報!
2014年3月13日に、
足環がたくさんついているハマシギについてお知らせしましたが、3月30日にも同じ個体と思われる足環付きハマシギが見つかりました。
3月30日に撮影。
前回は読めなかったフラッグの刻印が、今回は読めました。
「HXY」です。さっそく、山階鳥類研究所に報告して調べてもらったところ、本日回答がありました。
このハマシギは、2011年7月にアラスカのバローで標識された雌の成鳥であることが分かりました。2年9か月経過して、およそ5600km離れた米子水鳥公園にやってきたことになります。
手のひらサイズの小さなシギが、こんな壮大な旅をしているなんて、すごいですね~♪
(文・写真:きりぎりす)
2014年4月 6日 14:03 カテゴリー:
ハマシギ
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調査研究
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速報
足環だらけのハマシギがいた!
近頃、水鳥公園の野鳥観察で面白いおすすめ鳥がハマシギの群れです。
今日も群れがネイチャーセンター前浜に飛来して、ぐるぐると目の前を旋回してくれました。
その様子を撮影してみると、群れの中の1羽に足環がたくさんついている個体がいました。
写真を見ると、右脚にフラッグ/赤リング/金属リング、左脚に緑リング/黄リング/赤リングがついています。
これはカラーマーキングといって、鳥を捕獲してその鳥の生活に支障がない範囲で目立つ印をつけることにより、再捕獲しなくても個体識別ができる調査方法です。詳しくは
山階鳥類研究所のHPをご覧ください。
現在、この鳥の画像と観察データを山階鳥類研究所にお送りして、どの研究グループが標識した鳥なのかを調べてもらっています。結果が楽しみです。
今日、鳥の写真を撮る方がとても多くなっているので、標識がついている鳥が撮影される機会が増えていると思います。標識付きの鳥を発見、撮影した方は、是非山階鳥類研究所にご連絡ください。標識調査では、その鳥がどこからどこへ移動し、今何歳なのかなど、ただ観察しているだけでは分からない貴重な情報が得られます。この調査は標識鳥を再発見して初めて効果が得られるので、是非ご協力をお願いします。
(文・写真:きりぎりす)
2014年3月13日 11:46 カテゴリー:
お知らせ
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ハマシギ
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調査研究
ベニヒワがいました
今朝行った鳥類標識調査で、ベニヒワが3羽見つかりました。
標識調査では水鳥公園初記録です。
頭のてっぺんがバラ色で、とってもかわいい鳥です。
体長13センチ。
ベニヒワは暖冬では見られず寒い冬にやって来る印象があるので、
今年は寒い冬になるのかな?
現在、園内のヨシ原にはオオジュリンがたくさんやってきています。ついこの前まではコヨシキリだらけでしたが、主役交代です。今日の調査ではオオジュリンの標識が忙しかったです。このほかにも、コヨシキリやタシギ、タヒバリも見つかりました。
(文・写真:きりぎりす)
2013年10月31日 17:27 カテゴリー:
お知らせ
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ベニヒワ
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調査研究
鳥学会2013に参加しました。
米子水鳥公園では、日頃の研究成果の報告と情報収集のために鳥学会に参加しました。
今回の鳥学会では、米子水鳥公園も参加している
東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク(ガンカモ類)に関する集会があり多くのガンカモに関する多くの情報を得ることができました。
これらに関しては、逐次公園での解説などで皆様に還元していきます。
米子水鳥公園関係のポスター発表の様子
自由集会の様子
2013年9月14日 15:25 カテゴリー:
お知らせ
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調査研究
コチドリのヒナ誕生!
昨日まで抱卵していたコチドリの姿が見えないと思ったら、ヒナが生まれていました。
もう元気に巣のそばを歩き回っていました。
天敵である人間(私)が近づいてきたので、身を伏せて地面に溶け込むヒナ。どこにいるかわかりますか?こんなに小さなときから、自分の身を守る術をちゃんと心得ているのに感心。細心の注意を払わないとヒナを踏んでしまうので、一歩一歩慎重に歩いてヒナを探します。
ヒナは4羽いました。4個の卵が無事ふ化したようです。
その後の調査のため、ヒナの脚にリングを付けました。ヒナのうちに標識を付けることで、その鳥の正確な年齢が分かり、寿命を知るのに役立ちます。
※ご注意:この調査は、鳥の生態を理解した上で、有資格者が正式な許可を受けて実施しています。皆さんは決して子育て中の鳥の巣には近づかないでくださいね!
標識を付けたら速やかにその場を離れて様子を観察。4羽のヒナたちは元気に親鳥の元へ走っていき、合流しました。これで一安心です。
昨年は、標識を付けたヒナが無事成長して、ネイチャーセンターの目の前に飛んできました。このヒナたちも、これから厳しい自然界をたくましく生き残り、また元気な姿で再会できたら嬉しいです。
(文・写真:きりぎりす)
2013年5月 9日 10:58 カテゴリー:
お知らせ
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コチドリ
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調査研究
ジュニア・レンジャー 中海環境モニタリングの結果を報告
今年も、ジュニア・レンジャーが参加している中海湖沼環境モニターの報告会がありました。
六年目を迎える環境モニターの制度は、参加者が年々増え広がりを感じます。
今年も感想を発表してくれました。
まず、五感で湖の環境を感じてみようと言うこの企画
中海の様子が年々よく感じられるようになっているようです。
ジュニア・レンジャー水質調査
今日は、夏休み唯一の

ジュニアレンジャーの作業調査日でした。
定期の水質の測定では、海岸にホトトギスガイがマット状に生育していました。
水の中にはハゼの姿が見えます。
透明度が高くとて

もきれいでした。

10年前に米子水鳥公園で足環を付けたカモが見つかる
2012年2月23日 11:46 カテゴリー:
オナガガモ
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調査研究
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速報
日本白鳥の会 出雲大会で発表しました。
2012年1月28日(土)
島根県出雲市で開催された日本白鳥の会 出雲大会で
「コハクチョウの個体群動態の推定」という発表をしました。
日本白鳥の会の研修会は、1998年に米子で開催して以来の山陰地方での開催でした。
2012年1月28日 18:14 カテゴリー:
お知らせ
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コハクチョウ
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調査研究
滋賀の大学より調査隊が来ました。
本日、午後から滋賀の大学の調査隊の方がいらっしゃいました。
生物系の調査として中海と公園の両方で水草、水質、生き物などを調べられました。
公園側の調査

池中はとてもきれいだったとのことです。

中海側の調査の様子

どうしても最後に中海で泳ぎたいということで、
湖水浴をして帰っていかれました。
中海も数年前から比べると、いつも水が濁っていた季節にもかかわらず
透明度も高く、気持ちよかったとのことでした。
ついに、泳げる中海の回復でしょうか?
急に深くなっているので注意してください。
2011年9月11日 22:31 カテゴリー:
お知らせ
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大学
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調査研究
湿地学会で発表しました。
九州でありました日本湿地学会の大会で米子水鳥公園の活動を報告してきました。
CEPAの取り組みとしてとてもずらしい。
さらに、対話を重視して頑張ってください」とコメントをいただきました。
2011年9月 3日 06:46 カテゴリー:
調査研究
明日から、くにびきメッセで展示!平井鳥取県知事来園

本日は、平井鳥取県知事が米子水鳥公園へおいでいただきました。
明日から中海のラムサール条約登録5周年記念展示がくにびきメッセ(松江市)で始まります。
米子水鳥公園も、メッセで10月2日・3日の午後に「貝殻レプリカづくり」の
ワークショップを実施します。展示は、9日(土)15:00までです。

平井知事が見ているのは、中海の水質調査の第一人者といってもよい、故岸岡務氏の水質調査道具です。ちょうど、当財団の監事に岸岡氏のご子息がおられ、特別に展示に提供いただきました。
多くの中学生が彼のもとで中海の水質について学び、その汚濁の過程を見ています。彼の活動は、その後の中海の環境保全運動にも大きな影響を与えました。
2010年10月 1日 18:55 カテゴリー:
お知らせ
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展示
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普及啓発
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調査研究
鳥学会の自由集会で報告
今年は、鳥学会が千葉県でありました。
今年は、自由集会で報告をしました
http://www.jawgp.org/anet/jg015.htm
10年という長期間にわたる観察の結果からコハクチョウの個体数変動を推測してみました。
自然の観察は、10年でも短いという感想です。自然はじっくり長期間かけないと何も分からないですね。
2010年9月20日 00:07 カテゴリー:
お知らせ
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調査研究
園内移植のコアマモ無事冬を越しました
米子水鳥公園では、園内に中海のコアマモを生育させれないかと、昨年の秋から実験をしておりました。本日確認したところ、無事越冬していました。
現在、元気よく伸びており、花芽もついています。 水鳥公園の生態系をより高める足がかりになってくれるでしょうか?
2010年4月28日 22:30 カテゴリー:
普及啓発
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自然再生
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調査研究
日本海へ消えていくコハクチョウの群れを観察
2010年3月14日 19:24 カテゴリー:
調査研究
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鳥
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鳥情報
日本海へ消えていくコハクチョウの群れを観察
2010年3月14日 19:23 カテゴリー:
調査研究
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鳥
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鳥情報
現在ハクチョウが北へ向かって飛んでいきます!!
今夜の米子水鳥公園は、やたらコハクチョウがないてます。
大きな群れが、北へ向かうところでしょうか?
1994年の調査では、夜中に飛び立ったコハクチョウが、
日本海を一晩で渡ったことが分かっています。
2010年3月11日 21:38 カテゴリー:
調査研究
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鳥
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鳥情報
モニタリングサイト1000 ガンカモ集会 in 米子水鳥公園
2010年2月28日(日)に、米子水鳥公園でモニタリングサイト1000ガンカモ集会が実施されました。
全国(東京、山梨、宮城、京都、滋賀)から40人近い参加者が集まりました。中海の発表からは、中海の鳥取県側では、ホシハジロとマガモが減少しているという報告があり、これに対して、全国的にも同じ傾向があると、別の報告がありました。中海だけの傾向と思っていましたが、全体に引きずられていたのですね。
今回の集会で、ただ水鳥を数えるという地道な活動が、長い時間継続でき、めることができれば大きな力になると感じました。 ラムサール条約の登録でも必要ですし、登録後の湿地の管理についても必須のデータです。湿地の異変を教えてくれる一番の指標ではないでしょうか? 湿地の健全さを調べる上で水質を測ることと同様に、水鳥を数えることも重要とおもいます。
その中で、全国のコハクチョウの飛去のが今年はとても早いそうです。琵琶湖,新潟ともに、もうほとんどいないとのこと、中海周辺では、まだ500羽ほど残っていました。 マガンも800羽ほど確認。もしかして、一度南下してから北に帰る!?全国との交流は、とても有意義でした。
2010年3月 2日 06:49 カテゴリー:
国際交流
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調査研究
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鳥
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鳥情報
アマモサミット2009 中海で開催!!
米子水鳥公園のある中海で、全国アマモサミットが開催されました。
日本の多くの湖沼では、水草や海草と呼ばれる水生植物の群落が
過去には多く見られましたが、1960年代からほとんど見られなくなりました。
中海も同様な傾向があり、藻場の衰退以降、漁獲の減少や湖沼の生態系の衰退など、多くのの問題が見られるようになりました。
そんな、藻場の回復のために活動する全国の人々が集まっての会合です。
中には、アマモを植えないでと主張する先生もおり、なかなか奥深い白熱した論戦のあった会議でした。
今後、水鳥だけでなく湖沼生態系の保全 がこれからの重要な課題になっていくでしょう。
その、大切な一歩を見せていただいた気がしました。
アマモシート制作の様子。
植栽地に記念の看板
全国アマモサミット2009に、米子水鳥公園も後援しました。
いつか、昔のように中海で水草や海草をはむコハクチョウの様子が観察されるようになったらいいですね。

2009年11月 7日 19:14 カテゴリー:
普及啓発
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自然再生
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調査研究
中海環境モニタリング 発表会!!
米子水鳥公園で中海環境モニタリングに参加した子ども達が、発表をまとめて
発表しました。一年間、毎月休まずに水質を測定してきた成果です。
発表は、9枚の大作で、きれいなグラフや写真、そして中海の未来について子供らしい視点で語られています。
会場は、笑いの中にも真剣に子ども達の未来を語る姿を
見守る大人たちの拍手に包まれました。
コハクチョウ、公園史上最早の初飛来!
米子水鳥公園にコハクチョウが初飛来しました。
am 8:30ごろ コハクチョウ 成鳥 1羽
例年にない早い飛来で、米子水鳥公園開園以来はもちろん、
1980年代までさかのぼっても最も早い初飛来日だそうです。
というわけで、コハクチョウ初飛来日当てクイズ2009の結果がでました!
昨日まで377件の応募があり、正解者はうち17名でした。
正解者は次の皆様です。
岡田明子さん(南部町)
大山晴美さん(鳥取市)
中村敏之さん(松江市)
佐藤豊子さん(米子市)
橋本教美さん(米子市)
和田律子さん(米子市)
上妻俊介さん(鹿児島県)
神野康子さん(神奈川県)
岩下由貴子さん(京都府)
永井しおみさん(兵庫県)
岸信平さん(広島県)
石長信治さん(境港市)
浦辺千晶さん(米子市)
田中俊行さん(米子市)
小林聡さん(米子市)
末政葉子さん(兵庫県)
白土満子さん(米子市)
以上、正解者の皆さん、おめでとうございます。
近日中に記念品をお送りいたしますので、どうぞお楽しみに!
2009年10月10日 18:43 カテゴリー:
普及啓発
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調査研究
日本鳥学会で自由集会とポスター発表を実施
米子水鳥公園では、調査研究活動の成果を還元する為に、学会での発表も行っています。
今年は、鳥学会で、「水鳥の種子散布能力の推定II」と題して発表を行いました。
また、ガンカモ類の急増に関する自由集会では、米子水鳥公園のモニタリングデーターを活用した、オオバンと水草の関係のお話しがありました。
2009年9月25日 17:11 カテゴリー:
調査研究
今日はカイツブリの巣の調査をしました。
2009年8月11日 15:51 カテゴリー:
カイツブリ
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調査研究
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鳥
タカラハーモニストファンド 助成決定
2009年6月 9日 01:39 カテゴリー:
普及啓発
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自然再生
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調査研究
今年もカワウに標識をつけました。
中海は、山陰地方唯一のカワウの繁殖地です。
中海水鳥国際交流基金財団では、
繁殖状況の調査をしています。
今年も、中海の無人島で調査をしてきました。
カワウの巣を覗いて、抱卵・いく雛の様子を調査
このようなモニタリングが中海の自然を保全管理する上で
貴重な基本資料となります。
2009年5月16日 20:34 カテゴリー:
カワウ
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調査研究
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鳥
干潟の穴は誰があけた?
本日、米子水鳥公園の中を調査で歩いていたら、干潟状の環境のところが小さな穴がたくさん開いている場所がありました。
何か生き物でも住んでいるのでしょうか?

正解は、シギ等の鳥がくちばしを突っ込んで、餌のゴカイなどの小動物を探した跡でした。
近くには、セイタカシギが群れでいました。
2009年4月20日 18:59 カテゴリー:
セイタカシギ
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調査研究
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鳥
ネイチャーセンター前のカゴの中身は?
米子水鳥公園のお客様からよく、
「前浜に置かれたカゴは、何ですか?」
と尋ねられます。
これは、シジミの生育実験をしているカゴです。昨年の8月に
公園のそばで採れたシジミを頂いて、生育実験をしています。
カゴの中に入れたのは、水鳥に食べられないような工夫です。
今日調べてみたところ、無事に冬を越し、少しだけ成長していました。
シジミは、水質をきれいにしてくれます。米子水鳥公園でシジミが生きていけるのならば、水質回復に役立つかも・・・
2009年4月11日 20:42 カテゴリー:
普及啓発
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自然再生
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調査研究
米子水鳥公園は 花盛り!!
今、米子水鳥公園は花盛りです。といっても、直径数ミリの花たちです。地面に這いつくばらないと見ることが出来ません。
この写真はキュウリグサで、今満開の花を咲かせていますが、その広さは25cm四方です。
そのほかにも、オオイヌノフグリやタネツケバナ、カラスノエンドウ、ノゲシ、ハコベ、オランダミミナグサなど本当にいっぱいの花が咲いています。
地面にはいつくばらないと分かりませんが、それでも、小さな昆虫たちは、こんな春の景色を楽しんでいるのかも知れません。
撮影した植物は、米子市市報などでご紹介しています。
2009年4月 6日 17:13 カテゴリー:
普及啓発
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調査研究
カワウの調査実施中
今日は、中海のカワウの調査をしました。
中海は、山陰で唯一の繁殖地になっており、今がちょうど抱卵の季節です。
今日は、100程の巣を確認しました。
既に、殆んどの巣に卵があり、多くのカワウが自分の巣に座っていました。
2009年4月 3日 23:00 カテゴリー:
カワウ
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調査研究
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鳥
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鳥情報
中海のカワウの標識調査今年も実施!
今年も、中海で繁殖するカワウの状況を調査する為、22日と23日の二日間で中海の続島、松島、萱島に上陸しました。
これらの島で生まれ育っているカワウの雛に標識を付けて、中海のカワウの行動範囲や寿命、長距離の移動などを追跡調査しています。何かと嫌われ者のカワウですが、カワウのことについてもっと知らないと、有効な被害対策が見えてきません。人とカワウがうまく共存できる中海であって欲しいですね。
続島の状況。木は殆ど枯れて倒れ、カワウの巣もまばら。
萱島で生育中のカワウの雛と巣。脚に薄茶色のプラスチックリングと金属リングを付けています。
背景に安倍のヘドロ処理地が見えます。
2008年5月24日 12:53 カテゴリー:
カワウ
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調査研究
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